Purpose
行き過ぎた競争、対立や不寛容により、あらゆる歪みが生じている現代。
東と西、陰と陽、一見対立しているように見えるものも、必要としあう相待(そうたい)関係にあるのではないでしょうか?
調和、つながり、革新、思いやり、包含。
私たちの中に横たわる叡智の覚醒が今こそ必要だと考えます。
一人一人の「個」は生命(いのち)そのもの。
生命を尊重しあい、個々の天性や強みが玲瓏と鳴り響き、多様な存在が伸びやかに音を奏で、全体として相互に補完される社会であることを願って。個人や集合体が創りたい未来に向かって進化していけるよう、支援して参ります。
科学技術も進化し続け、生成AIとの共生が始まりつつある時代において、改めてこの地球に生きる生命体の幸せのために人間の叡智を活用できるよう、相待できるよう問い続けたい。
そして何よりも。
こども達が大人になるのが愉しみだと思える社会へ一歩でも近づいていけるよう、取り組んで参ります。
みなさまとともに。
Profile
株式会社インター・ビュー 代表取締役
エグゼクティブコーチ
黒木 潤子 (Junko Kuroki)
1991年国際電信電話株式会社(現KDDI)入社、法人営業経験後、広報室報道担当としてメディア対応、企業広報に従事。2000年から香港に渡り、人材紹介業に転身。香港および東京にて、仏系、日系、米系の3社のサーチファームにて、国籍問わず幅広く人材紹介に携わる。日系/外資系企業に対して、国内および海外拠点の重要なポジションへのヘッドハンティングプロジェクトを担当。人材紹介業を通してこれまで5000名以上のエグゼクティブにインタビューを行う。
リーダー層と対峙する中で、人の可能性や本領発揮を引き出すコーチングに関心を持つようになり、複数の専門養成機関を経て2013年独立。 現在は主に組織リーダー層に対するコーチングを通して、ありたい姿への行動促進、クリエイティブリーダーとして本領発揮のためのサポートを展開。また、個々人の真の本領発揮のためには目に見えない組織文化、チームの関係性が大きく影響することも痛感し、組織・チームに対するシステムコーチとしても、活動の幅を拡げている。自分らしいリーダーシップの開発、ダイバーシティ推進、チームビルディング、力を引き出すフィードバックスキルトレーニングなど、個々の課題やテーマに応じて設計するワークショップに定評がある。
主な資格
TLC(リーダー層の360度フィードバックプログラム)認定プラクティショナー
米国Gallup社 ストレングスファインダー認定コーチ
ICF(国際コーチング連盟)認定コーチ(PCC)
米国CRR Global認定オーガニゼーション&リレーションシップ・システムコーチ(ORSCC)
その他
コマニー株式会社 顧問(2022/06〜2024/03 社外取締役) 石川県小松市本社、建築資材メーカー
株式会社 True Data(東証グロース市場)アドバイザリーボード、ビッグデータプラットフォーマー
お茶の水女子大学文教育学部英文科卒、大分県国東半島出身、二人の娘の母
Resource
自分自身の土壌となっているもの
Story
「聴く」面白さを体感したのは学生時代のアルバイトが原点
高田馬場にあるジャズバー「DOXY」。そのカウンターには、実に多様なお客様がいらしていた。ミュージシャン、メディアから製造業、金融まであらゆる業種の組織人、学生や私立探偵など。アルバイトを通じて、お客様に話しかけたり、そっとしておく間合いを覚えたような気がする。そして、純粋に「人から話を聴くって面白い!」ということを身体で覚えた3年間だった。その頃、外国では「インタビュアー」という仕事があることを知り、憧れを持ったものの、「人の間にKDD」というコピーに惹かれ、「時間・空間・人間をつなぐんだわ」との思いで、通信会社に就職。
30代、海外で日本への興味が俄然わく
家族の都合により香港で暮らすことになり、まさかの海外転職。
“What do you expect ? ” “what do you want ?”
上司からのこの質問は、当時の自分には衝撃だった。「私は新参者です」、「期待されている役割をまずは一生懸命やるのみです。」と答えたものだから、対話が成立せず。ありとあらゆる場面で、自身自身や、日本という風土で育まれてきた自分の傾向を内省する機会も多かった。また、会社ではただひとりの日本人だったのに、日本について全く語れない自分がいて、初めて「自分の国を知りたい」と好奇心を持った。武士道や禅、歴史の本、などを日本から取り寄せた。国や文化が違えば信頼というものの築き方一つ違う。異文化の中で誤解が生じたことや失敗は大小あり、その後多文化世界を捉える「ホフステード6次元モデル」の学びの扉を開くことに繋がっていく。
子供は社会で育てよう
長女は7歳の春まで香港で育った。香港では、子育てや家事は「アマさん」と呼ばれる家事サポートをする外国人の女性、家族、そしてご近所の繋がりなどで、支えられている。私もフィリピン人のアマさんと協働で長女を育てた。また、社会でも「子供は宝」という風土があり、レストランや公共交通機関において、子供たちは可愛がられ、周囲から大切にされている。長女もレストランに入ると歓迎され店員さんからBIBI(赤ちゃんの総称)と呼ばれ、よく可愛がってもらった。アマ制度は、各国の事情により異なるが、「未来のつくり手、子供は社会全体で育むという風土」は、母親への子育ての負荷が大きい日本が見習いたいところ。帰国後に産まれた次女の子育ては、風土のギャップもあり心身に堪えた。そのような思いで子育てをするのは、もう私達の時代で終わりにしたい。
最近、40代以下の方と仕事をすることが増えているが、父親や母親である彼らは、子育てを夫婦で共に助け合いながらされている方々が多く、時代の変化とともに希望を感じる。それを後押しする企業風土や制度も広がっている。子育ては本来愉しいものだ。もちろん、子育てに専念する選択もある。子育てのために働くことを諦めたり、仕事最優先のために子育てを楽しむ余裕がなかったり。そんな時代はもう私達の代で終わりにしたい。個々が選択できるように、人生を楽しめるように。家族みんなで、社会全体で、育むのが自然で当たり前な世の中になりますように。
人材紹介業〜人材サーチ業を通して
会社勤めをした最後の企業は、ハイドリック&ストラグルズという世界ではトップクラスのリテイナーファーム。日系であれば経営層から、または外資系企業であれば海外本社から「迎えたい人材をヒアリング」する。対象者は多くの場合最前線でリーダーシップをとっており、新しい機会を探してはいない。そこで、中長期のお付き合いを大切にしながら、素敵な人財と関わりを保ち続けることがヘッドハンターには必要だ。人材紹介はまた違う要素もある。個人のキャリアとじっくり向き合い、その方の強みや、今後キャリアなどを一緒に考えていく要素もある。採用側と人材側の両方に関わり、双方の目的のさらに先を想像しながら、論理と直感をもとに創造的にマッチングしてご提案する人間ならではのやりがいのある仕事だった。国内外のリーダー5000人以上にインタビューし、多様な人生ドラマの通過点に関わらせていただいた。このメインキャリアであったサーチ業を通して生まれてきた強い関心が「人が本来の力、本領を発揮するには?」だった。逆にいうと、それを滞らせているものの正体は何だろう?
4つの全く異なる組織文化を体験
一社目は安定的な日本の通信会社。二社目は在香港のフランス本社グローバル企業で香港人、フランス人、シンガポール人等多様な文化背景を持つ同僚と働く。三社目は日系だが企業文化が色濃いリクルートグループ。四社目はNASDAQ上場、グローバルトップ5に入る米系エグゼクティブサーチ企業の日本支社。
4つの全く異なる組織文化を持つ企業体で、好奇心と感動と違和感を全て愉しみながら、仕事に勤しんだ。
それぞれに学びたい企業カルチャーとオペレーションがあった。また、よく観察すると、それぞれにそれゆえの盲点があった。元々は、田舎出身の女学生が東京で自立して生きるために、安定した会社で定年まで働こうと思っていた。その後人生の中で展開するご縁によって、恐る恐る新しい扉を開きながら、人や組織に関心を深めていった先に出逢った職業。
それが「コーチング」だった。
「黒木の候補者インタビューはコーチングみたいだな」
2008年頃、リクルートEXというリーダー層の人材紹介会社のコンサルタント時代に、私のインタビューに同席した先輩からこう言われた。
「黒木の候補者インタビューはコーチングみたいだな」
それが、「コーチング」との出逢いだった。先輩から勧められたCTI基礎コースにその日に申し込んだのを今でも覚えている。まさか、その5年後にプロコーチとして独立することになるとは夢にも思っていなかった。
自分は何に本気なのか?
コーチ専業で立つ きっかけは、20-30代の同僚から背中を押してもらったことが大きい。ぶらぶらしていた時に(株)コルク という作家エージェントを起こし、当時日本には存在しないビジネスを立ち上げようとしていた元講談社編集者の佐渡島庸平氏との出会いがきっかけだった。面白そう!と、私はコーチ兼業で良いからという条件で、佐島氏の秘書に就く。インターンや新卒の方の「電話とり」「メールの対応」など社会人としての基本などを伝えるお世話係と、佐渡島氏のあらゆるアポ依頼の優先順位を考えながら調整していく秘書。オフィスは、原宿の小さなアパートの一室。狭い部屋に、アドラー心理学「嫌われる勇気」を出したばかりの古賀史健氏も、名編集者柿内芳文氏も、新人漫画家羽賀翔一郎氏もいて、ものすごい熱気に包まれていた。あの空気に誰もが吸い寄せられ、Noteを立ち上げた加藤貞顕氏など、日々さまざまな方がオフィスを出入りし、勉強会やディスカッションも活発だった。
彼らは、出版社を辞して、作家側について仕事をする新しいビジネスを作り上げていく。もちろんサポートは楽しいし、喜びだ。しかし、ふと、「自分は何しているんだ?」「何に本気なんだろう?」との思いが湧いてきた。当時、殆ど認知されていなかったコーチングだけで「食べて行けるなんて無理だろう」という感覚があった。しかし、彼らの熱気によって一蹴された。自分には大きな問いがあったはずだった。「人の本領発揮とは?」という。自らの命の使い方を彼らから学んだ貴重な100日間だった。コーチで独立すると決めると、助けてくれる人が現れるもので、最初の名刺デザインも名刺代わりのHPも会社の作り方も、多くの友人に助けられ 、株式会社インター・ビューが産まれた。
インター・ビューという社名
「人が本来の力、本領を発揮するには?」
「それを滞らせているものの正体は何だろう?」
この問いは、コーチとして独立して10年になる今もなお、大きな問いとして私の中心にある。
まずは自分の中の「インナー、インター」
自己を認識する力も成熟も、作用する。「自分はこんなもんだろう」、もしくはと「自分はこんなものじゃない、まだ見ぬ景色があるはずだ」と捉えるかで数年後の未来が違ってくる。自分が陥りがちな傾向がわかっているか、わかってないか。わかっていたら手がうてる。すると未来が変わる。自分が研ぐべき強みは何か?わかっているかわかってないかで周囲への貢献が変わる。自分が本当に大切にしたいことは何か?手放すことは?望む未来は何か?わかっているかわかってないかで幸福度も変わる・・・そんな風に全て目に見えない、自分自身であっても無意識に「自分の中で起きていること」を探求していく。
そして自分の外との間に起きている目に見えない「インター」
インターは「間(あひだ)でおきている目に見えない作用、関係性」をさす。例えば上司や同僚との関係性が良好であればお互いの力が引き出され、良好でなければお互いの本領発揮も協働も滞る。リーダーであれば、自分が周囲に与えているインパクトに自覚があるのと、ないのとでは行動の選択も結果も違ってくる。 同じように、組織文化、時代背景、国の文化、地域、地球環境、世界で起きているあらゆる混沌とした事象、自然との関わり・・・
全て自分の「外」にあることだ。「何がおきているのか?」「目的、いきたい場所にとってそれは適切か?」という観察と探求が大切になる。
自分の中も、自分の外も、目に見えない間への「VIEW」をすることで、滞りの正体が現れたり、それを手放したり、改善しながら、本領を発揮させ創りたい未来、見たい景色を観にいく。反省はしても、悔いなき人生を。愉しい人生をという願い。
それが社名”Inter-view”の由来である。
これから
目の前のクライアントに向き合い、走り続けていたらあっという間に10年が経った。エグゼクティブコーチングに加えて、組織開発にも関わるようになり、チームビルディングやシステムコーチングと領域が広がっている。また、株式会社True Dataのように管理職のフリンジベネフィット として任意でコーチングが受けられるような仕組みを共に作った会社も出てきた。私一人でできることは限られているが、課題に応じて素敵な 仲間を募り、一緒に届けるプロジェクトも増えている。人と組織の成長を支援する立場として社外取締役や顧問の役割をいただくなど、大切な経営判断の際に外部の立場から進言ができるようになった。まさに時代のニーズだと思われる。
さて、これから・・・・何が起き、どんな変化があるだろうか?この先は誰にもわからない。
その頃は、お届けするサービスもコーチングという名前ではないかもしれない。触媒の姿が変わっているかもしれない。しかし、どんな時代においても、人間の深い理解と宇宙の法則の洞察は、多様な集団で航海していくためにリーダーが携えておきたい大切な要素だと考える。
Company Profile
社名 | 株式会社インター・ビュー |
---|---|
設立 | 2014年10月10日 |
資本金 | 1,000,000円 |
代表取締役 | 黒木潤子 |
事業概要 | 各種コーチングサービス、研修、ワークショップの提供 |